婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】
「うげっ……な、何するんだお前っ!!離せっ、離せよ!!」
レオ様は信じられないものを見るような目で私を見ると、怒りなのか照れてるのか分からないけど顔を真っ赤にさせていた。
「男のくせに抱きつくな!!気持ち悪いだろっ!!」
「えへへ、だってレオ様が生意気で可愛いすぎるんですよぉ!本当にたまんないっ!可愛いぃぃいっ!」
キラキラと目が輝く私をめちゃくちゃ嫌そうな顔で見るレオ様。
「……は、はぁ?!」
そんな様子を見ていたアル様は、綺麗な瞳を丸くして、男同士で抱きつく目の前の光景に言葉を失っていた。
暫くするとアル様は優しい口調で私をレオ様から引き離した。
「こら、リオ。レオの顔が真っ赤になってるよ。まだ案内が残ってるんだから、離してあげなよ」
レオ様の身体が私から遠ざかっていく。
残念……と心の中で小さくため息をつく。