今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
「快浬さん」
振り返った快浬さんは、
ほんの少しだけ驚いたような顔をした。
「春日さん。先ほどは、ありがとうございました。質問も、的確で――」
「そんなことより、お帰りなさい」
自分でも驚くほど、その言葉は自然に出てきた。
「……ただいま戻りました」
快浬さんは、一拍置いてから、きちんとそう返してくれた。
「たぶん、いろいろ言われると思いますよ。〝勝手にいなくなった〟とか、〝責任放棄だ〟とか」
わたしは、まっすぐに快浬さんを見る。
「でも、私は、〝逃げた〟とは一ミリも思いませんでした」
快浬の目が、わずかに揺れた。