今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
そして数日後。
ふたりは同じタイミングで、
有休を取ることになった。
「せっかくのお休みですし、どこかでちゃんと、ご飯でもどうですか」
休暇前日の夜。
人がまばらになったフロアで、
先に口火を切ったのはわたしだった。
「……〝打ち上げ〟ということですか。二人きりで」
「打ち上げ、です。プランAとBと、そのあいだ全部の」
「それは、魅力的な提案ですね」
快浬さんは少しだけ考えてから、うなずいた。
「ただし、一つ条件があります」
「条件?」
「仕事の話は、〝一品につき一トピックまで〟にしましょう」
「制限が細かい……」
「全部禁止にすると、たぶん僕は三分で間が持たないと思いますから」
その言い方が妙に可笑しくて、
わたしは、くすっと笑った。
「じゃあ、コース料理にしましょうか。一品ごとに、一個だけ仕事の話していいってことで」
「それなら、デザートのころには、さすがに仕事以外の話題を探すことになるでしょうね」
その〝さすがに〟に、
わたしの胸が少しだけ高鳴る。
——仕事以外の話を、
快浬さんとゆっくりするの、
どれくらい久しぶりなんだろう。