今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
「ずるいです、また」
「また、ずるいと言われましたね」
「でも――」
わたしは、
そっとソファの間に置かれたクッションを押しのけて、
少しだけ身体を寄せた。
肩と肩が、ほんの少し触れる位置。
「その未来、ちゃんと想像してみたいなって、思ってます」
「それは、前向きな検討、ということでしょうか」
「そういう言い方するところが、やっぱり快浬さんですね」
ふたりの笑い声が、
静かな部屋に溶けていき、
私たちはゆっくりと口づけを交わした。
窓の外は、少しずつ夜の深さを増し、
〝今日はここまでライト〟が、
キッチンの片隅で静かに消えている。
けれど、ふたりの『ここから』の時間は、
まだしばらく、終わりそうになかった。