今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
「このコンロ前のスペース、勿体無い気がするんですよね」
「それでは駄目ですか」
「〝ちょっとだけ余る〟が、かえって、収納に迷いを与え、けっこう致命傷になります」
さらりと、とんでもないことを言う。
「でも、完全になくなりすぎると、〝キッチンとしての機能〟がなくなる気がして」
彼女は自分の感覚を、
きちんと言葉にする努力をしていた。
ただの『なんとなく』ではなく、
言葉にして相手と共有しようとする若手は、
そう多くない。
その『面倒くささ』が、妙に気に入り、
彼女の名刺を、
何気なくスーツの内ポケットに入れたのは、
完全に職業病だった。
優秀な若手を見ると、
つい『この人材がうちにいたら』と考えてしまう。
まさに今の〝暁〟に必要だと。