今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
「春日さん」
「はい」
「うちに来ませんか」
形式を踏むなら、
もっとプロセスを重ねるべきだっただろう。
でも、
その瞬間にそう言わないと、
何かを逃してしまう。
彼女は目を瞬かせて、
少しだけ俯いてから、顔を上げた。
「……はい。検討させてください」
誠実な返事だった。
このときはまだ、
彼女は僕のことを〝面接にいた人〟としか認識していない。
ヘッドハンティングを仕掛けた本人だと知るのは、
もっとずっと後の話だ。