今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜
その夜。
ノートパソコンを開いても、
コンセプトシートの文字がなかなか頭に入ってこなかった。
「〝今日も大丈夫だったよ〟ってわたしに勇気をくれる――」
自分で書いたフレーズを読み返しながら、
わたしはふっと笑ってしまう。
「……今日は、全然大丈夫じゃないんだけどね」
目の奥が、じわりと熱くなった。
机の端には、駅ビルの前で見た二人の姿が、
何度も何度も再生される。
快浬さんの柔らかな横顔。
隣で笑う、綺麗な女性。
そのたびに、
『私の立つ場所なんて、最初からなかったんじゃないか』という考えが、
じくじくと広がっていく。
その感情に名前をつけるのは、まだ少し怖かった。