今日はここまで、ここから一緒に〜君と作る未来〜



「で」



 美桜さんが、じっとわたしの顔をのぞき込む。



「小春ちゃんは、快浬のこと、どう思ってるの?」



「ど、どう……?」



さっきまでのしんみりした空気が、
一気に変わる。



「仕事のパートナーとして、ですよね?」



「もちろん、それも含めて」



にやりと笑う目が、
まったくごまかされていない。



「最初は、怖かったです。全部見透かされてるみたいで、厳しいし」



「うんうん」



「でも最近は、怖いだけじゃなくて。ちゃんと話を聞いてくれるし、一緒に考えてくれて。……信頼できる人だなって」



自分でも分かるくらい、
声が少しずつ小さくなっていく。



「それで?」



「え?」



「〝信頼できる人〟で止まる?」



美桜さんの目が、いたずらっぽく細められる。



「駅前で、快浬と一緒にいたわたしを見ちゃった日、そのあと一日中、顔色悪かったらしいじゃない」



「な、なんでそれを……」



「あたしの情報網舐めたらいけないよ」



完全に見抜かれていた。



「……あとからお姉さんって聞きました」



「ふふ。最初〝誰、この人、会社の人?昔からの知り合い?彼女?〟って、頭の中でぐるぐるしてなかった?」



図星すぎて、言葉が出ない。



「小春ちゃん」



美桜さんは、
紙コップをテーブルに置き、真面目な目になる。



「弟のこと、好きなんだよね」



静かな問いかけだった。
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