年下の王子さまから即プロポーズされて?!
 いつの間にか、周りに誰もいなくなっていた。

「他のひとにもお願いすりゃあいいのにさー」

「いやだってこれはわたしが任された仕事で……」

「責任感が強いのはわかってるけどさあ」

 だめだ……今日仕事のことで結構上司に怒られたし、周りの同僚から信頼を失った気がするから取り返さないといけなかった。でもそんなこと谷口さんに言えるわけもない。

「どうした? なんかあった?」

「いえ」

「どうやったらさ俺に心開いてくれんのよ。唯みたいにさ」

 王子さま……。

「谷口さん……」

「ん?」
< 144 / 169 >

この作品をシェア

pagetop