毒と悪、詰め合わせ。
教室の床を、見たこともないくらい特大のムカデが這っていた。クラスメートは授業に集中しており、まだ誰も気づいていない。最後列に座っている彼の視界に入ったムカデは、無数の足をぞわぞわと動かして前進する。彼は声も上げず眺めてしまった。ムカデは颯爽と床を進み続け、彼の机を横切っていく。向かった先を見た。前の席の生徒は直に鞄を置いていた。ぞわぞわぞわぞわぞわ。ムカデが鞄に足を引っ掛けた。尚も彼は無言でいた。
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