毒と悪、詰め合わせ。
「なにこれ、苦いんだけど。私ブラック飲めないって言ったよね?」「申し訳ございません」「ほんと使えない。今すぐ作り直して」可愛くもないのにぷんぷんしている不遜な態度のわがままお嬢様に、使用人は深く頭を下げた。飲めもしないくせにブラックを飲みたい気分と抜かしていたのはお嬢様なのに。使用人は真顔で平常心を保ち、憎しみという名の甘い甘い塩を大量に投入してコーヒーを作り直した。お嬢様とはこれにてさようなら。