毒と悪、詰め合わせ。
家の広場で走り回っていた少年は、足を滑らせ派手に転んだ。涙目になって起き上がり、痛む箇所を見る。膝だ。皮膚が深く抉れ、小石が減り込んでいた。隙間からは真っ赤な鮮血がとろとろとろ。痛覚と視覚の同時攻撃にパニックになった少年は泣き叫んだ。救急箱片手に大慌てで駆けつけてきた父親が、大泣きする少年を落ち着かせながら手当をする。ピンセットで慎重に小石を取り除くと、うねうねと幼虫みたいに蠢く何かが後に続いた。