毒と悪、詰め合わせ。
毎日のお風呂は最高のストレス発散だ。のほほんと湯船に浸かっていると、居間の方から悲鳴のような危機迫る声が鼓膜を劈いた。心臓が飛び跳ねる。「え、え、なに」声を漏らしながら意味もなく浴室内を見回した。微かに響く足音。嫌な破壊音。途切れる声。静まり返る家。堪らず湯船から上がった。脱衣所の扉が開いた。直感が働く。家族の誰かではない。空気が淀む。言葉にできない恐怖に震える。ドアに黒い影が映る。隙間ができる。