毒と悪、詰め合わせ。
ボールは友達なんかではない。歴とした凶器だ。ぐるぐると回転して自分に向かって飛んでくるのは怖い。当たれば痛い。もはや銃弾である。避けなければ死するが、避けてしまうと生き残ってしまう。クライマックスに入る前に死んでおきたいのに、全然死ねない。相手と目が合った。そうだ、そろそろ、自ら死ぬ勇気を。顔面に直撃。静寂。ボールが転がる。痛む鼻を押さえる。手が血で汚れる。笑みが溢れる。これで戦線から離脱できる。
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