毒と悪、詰め合わせ。
水を一気に飲みすぎてしまったのか、お腹がごろごろと唸り始めた。彼女は視線の先にある公衆トイレに駆け込む。手洗い場には高齢女性。後ろを通り過ぎ、空室を見つけて鍵を閉めた。便座に腰掛け息を吐く。お腹を摩る。下痢だ。情けない。彼女は暫し個室に籠もった。ようやく痛みが引いたところでトイレを出ると、高齢女性がまだいた。手を洗いながら横目で窺う。大量の泡。流れる水。指の一本一本を、異様なほど入念に洗っていた。
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