毒と悪、詰め合わせ。
「どうして鉛筆を噛んでるの? 鉛筆は書くものだよ?」首を傾げる少女に、少年は鉛筆の軸を噛んだまま目を合わせた。「汚いよ。やめた方がいいよ」悪気なく少女は助言をし、立ち去る。徐に口から離した鉛筆には、唾液と歯型。席を立った少年は、少女の後を追いかけた。腕を掴み、握った鉛筆の先端を躊躇なく皮膚に押し付ける。鉛筆は、書くもの。少女が突然泣き叫んだ。構わず手を動かした。鉛筆は、書く、もの。ウ、ル、サ、イ。
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