余所者-よそもの-【 2 】


俺たちは三年生になった。

俺とユキは同じクラスで、コタコとは心の距離を示すように校舎の端と端。
クラスは完全に離れてしまった。


新学期が始まって、数日後の放課後。
いつもの屋上。

コンクリートの床の上に胡坐を掻きながらノートパソコンを触るユキの隣に「よっこらしょ」と腰を下ろした。


「ユキ。コタコ、新学期になってから一度も学校に来てないらしい」


何ヵ月ぶりだろう。
久しぶりにコタコの名前を出すと、ユキはピタリとタイピングの手を止める。


「……そう」

「いいのか?このままで」


そう尋ねれば、ユキの瞳が一瞬だけ静かに揺れた。
俺はその微かな動揺を見逃さなかった。


「ユキ。このままだと本当に離れ離れだ。下手すれば、一生」

「………」

「なぁ。お前、それでいいのか?」


言葉を強めて念押した俺の目を、ユキは悲しそうな顔で受けて、避けるように伏せた。
それはもう、困り果てている様子だった。

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