余所者-よそもの-【 2 】
俺とユキは手渡された一枚の手紙を手に握りしめたまま、近くの駅の高架下まで移動した。
コンクリートの壁に囲まれたその場所は、いつかイタ校にカツアゲをされていたコタコを助けた後、初めて三人で言葉を交わした場所だった。
「いきなり手紙とか。なんか、クリスマスプレゼントみたいだな」
心なしか気分の沈んだ自分と、ユキのテンションを上げるように言った。
ユキの長くて綺麗な指先が、丁寧に便箋の封を開けていく。
何が書かれているだろう。
期待半分、怖さ半分。
便箋に入っていた二つ折りの紙を、ユキがそっと開く。
そこに書かれていたのは、かつて秀才だったコタコの綺麗な文字ではなく、どこか震えたような、弱々しい筆跡の、たった二行の文字だった。
『酷いことを言ってごめんね。
友達になってくれて、ありがとう』