余所者-よそもの-【 2 】


俺は目の前のカナコちゃんが深い眠りに入ったことを確かめてから、スマホを手に取りフリックでメッセージを打ち込む。


『カナコちゃん怪我。動けないからお前んちで寝かせてる』

送信っと。


「………」


少し迷って、やっぱりもう一行だけ追加でメッセージを送った。

『カナコちゃんはすぐに帰るってゴネてる。どうする』


俺も意地が悪いな。
ユキが、どんな顔で飛んでくるか楽しみで仕方がないんだから。


ごめんな、カナコちゃん。
俺は基本女の子の味方だ。

でも、ユキとはちょっと付き合いが長い。
悪く思うなよ。


彼女の額に浮かぶ汗をぬぐって、めくれた布団をそっと掛け直したときだった。


玄関先から物音が響いてきた。

想像以上に早い到着に、俺は期待値をぐんと上げて、静かに椅子から立ち上がった。



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