余所者-よそもの-【 2 】
やがて開店時間が近づくと、潤はカウンターから立ち上がり、出発の準備をする。
タイミングを合わせるように、ユキとリンコも打合せを切り上げた。
ユキ、潤と共に出入口に向かうリンコ。
私は駆け寄った。
「リンコさん!」
「カナコ!」
なぜか両手を広げて待っているリンコ。
抱きしめてもらおうと思っていたわけではなかったので、手前でキュキュ、と足を止める。
リンコは少し残念そうに両手を下ろし、ついでに肩も落とした。
「なぁに?」
「汚れた服、クリーニング出しておくので、また取りに来てください」
「あ。そしたらお金出すわ」
ゴソゴソと高そうなバッグに手を入れたので、「いいですよ」とその手を止めた。