余所者-よそもの-【 2 】


それから、エステ店に入った。

隣り合ってフェイシャルエステを受けながら、リンコとたくさん話をした。

店の話や、仲間の話。
休日の過ごし方。
好きなお酒。

私が「お酒はあまり強くない」と言うと、「今日からアタシが鍛えてあげる」と言われて、身震いがした。


エステが終わると、店内のメイクルームを借りる。

リンコは業者かと思うほど大きなメイクボックスを持ってきていて、その手持ちのコスメの多さに度肝を抜かれた。


リンコは一から私の顔を作っていく。


「ほーんと、アンタって小学生みたいな顔してるわよね」

「よく言われます」

「けど、素材はいいわよ。メイクが映える」

「メイク映えは一応自覚してるんですよ」


そう言うとリンコはケラケラ笑った。


「よし、これで完成」


やがて出来上がった自分の顔に、言葉を失った。


< 257 / 295 >

この作品をシェア

pagetop