余所者-よそもの-【 2 】
その結果が、これだ。
何も出来なかった。
敵わなかった。
無力さに、何度も心が千切れかけた。
やめろ、触るな。
やめてくれ、壊すな。
身体は動くのに、手が届かない。
そのもどかしさに、気が狂いそうだった。
どうして、俺はこんなにも無力なんだろう。
どうして、コイツ一人を守るだけの力すら、持ち合わせていないんだろう。
胸の奥で、何かが軋んだ。
「……足りない」
メニュー