二人のシャーロック・ホームズ〜山荘の謎を解け!〜
「紫苑(しおん)ツキミだ」

「エドヴァルド・アムンゼンです。巻き込んでしまってごめんなさい!」

「ロアール・ナンセンだぜ!」

私たちの体が、教室から完全に消えた。

気が付くと、私たちは221Bの部屋に戻っていた。それぞれ椅子に座り、料理を見ている。私が作った料理は少し冷めてしまっていた。

「……何だか、不思議な体験でしたね」

私がそう口にすると、ワトソン先生が「そうだね。でも、戻って来れてよかったよ」と微笑む。シャーロックさんーーーいや、ホームズさんも頷いた。

「ご飯、もう食べちゃったのでお腹いっぱいですね」

私がお腹に手を当てながら言うと、「確かにね」とワトソン先生が笑う。ホームズさんも頷いた。

「この食事は明日食べよう。紅茶を淹れようか」

ホームズさんが立ち上がる。穏やかな時間が戻った。



僕たちの姿は221Bの前にあった。僕たちは顔を見合わせ、先ほどの出来事は夢ではないと確信する。

「すごい体験だったね!」

秀介がはしゃぐ。僕は大きく頷いた。ホームズがお腹に手を当てる。

「本の中で飯を食ったから、腹減ってねぇな」

「そうだね。じゃあ、部屋に戻ってコーヒーでも飲もうか」

僕はそう言い、部屋の鍵を開けた。
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