二人のシャーロック・ホームズ〜山荘の謎を解け!〜
ホームズさんとワトソン先生は本の表紙などに触れた後、ページを捲り始めた。そしてしばらく経ってから、私のところへ本を持ってくる。

「和香、これは何て書いてあるんだい?」

ホームズさんが本の一番最初のページを開いて言う。そこには何故か日本語が書かれていた。私はそれを何も考えずに読み上げる。

「この謎、あなたに解けますか?」

刹那、本が光を放ち始めた。そして私たちの体が本に吸い寄せられていく。何?何が起こっているの?

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

私は悲鳴を上げるしかなかった。ホームズさんとワトソン先生が私を抱き締める。そして、目の前が真っ暗になった。



「うっ……」

体が冷たい。ゆっくりと目を開けると、辺りには銀世界が広がっていた。吐いた息が白い。私は体を震わせる。

「ここは……」

「わからない。だが、あの本が関係しているようだな」

ホームズさんが私の体に自分の上着をかけてくれた。申し訳なくて脱ごうとすると、手を掴まれて止められる。

「ホームズ!和香!大丈夫?」

ワトソン先生が訊ねる。私とホームズさんが頷くと、ドサッという音が響いた。振り返ると、三人の男性が倒れている。

「大丈夫ですか?」

「わかりますか?」

私とワトソン先生はすぐに三人に駆け寄った。一人の男性が目を開ける。

「ここ、どこ……?」

その男性が発したのは、日本語だった。
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