愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
「っ、あんたがエリシアの気持ちを勝手に語るな……! あんたは馬車の事故で死ぬはずだったのに、なんで生きてるんだ……っ!」
「やはり、あの事故はおまえが仕組んだことだったのか」
平坦な声で尋ねるロジェリオに対して、ザカリアスは吹っ切れたようにうなずいた。
「あぁ、そうだよ。本当なら、あんな近くで事故を起こすはずなかったのに……。あんたさえいなければ、エリシアはおれのものになった……! 愛しあうおれたちを、あんたが引き裂いたんだ!」
激高して叫ぶザカリアスを見て、エリシアは思わず前に踏み出した。
「あなただって、私の気持ちを勝手に決めつけてるじゃない。何度でも言うわ。私が愛しているのは、ロジェリオだけ。誰に何を言われようと、これだけは絶対に変わらないわ」
「嘘だ、おれたちは愛しあっていたはずだ……! そうだろう、エリシア……っ」
縋るような眼差しを向けてくるザカリアスを見て、エリシアは目を合わせないまま横を向く。ロジェリオが背中に庇うようにエリシアを抱き寄せてくれた。
「おまえは、エリシアの名を軽々しく呼び捨てにできる立場ではない。――連れて行ってくれ。もう顔も見たくない」
吐き捨てるようにロジェリオが言い、騎士にザカリアスを連行するよう命じる。騎士に腕を掴まれて引きずられるようにしながら、ザカリアスはまだエリシアの名前を呼び続けていた。それを聞かせないようにと、ロジェリオがエリシアの耳を塞ぐ。
抵抗するように身体をよじり、ザカリアスは唾を飛ばしてエリシアに呼びかけ続ける。一切反応してはならないと無表情を貫くエリシアを見て、ザカリアスもようやく現実を受け止めたのだろうか。顔から表情が抜け落ち、憔悴した様子になる。
「やはり、あの事故はおまえが仕組んだことだったのか」
平坦な声で尋ねるロジェリオに対して、ザカリアスは吹っ切れたようにうなずいた。
「あぁ、そうだよ。本当なら、あんな近くで事故を起こすはずなかったのに……。あんたさえいなければ、エリシアはおれのものになった……! 愛しあうおれたちを、あんたが引き裂いたんだ!」
激高して叫ぶザカリアスを見て、エリシアは思わず前に踏み出した。
「あなただって、私の気持ちを勝手に決めつけてるじゃない。何度でも言うわ。私が愛しているのは、ロジェリオだけ。誰に何を言われようと、これだけは絶対に変わらないわ」
「嘘だ、おれたちは愛しあっていたはずだ……! そうだろう、エリシア……っ」
縋るような眼差しを向けてくるザカリアスを見て、エリシアは目を合わせないまま横を向く。ロジェリオが背中に庇うようにエリシアを抱き寄せてくれた。
「おまえは、エリシアの名を軽々しく呼び捨てにできる立場ではない。――連れて行ってくれ。もう顔も見たくない」
吐き捨てるようにロジェリオが言い、騎士にザカリアスを連行するよう命じる。騎士に腕を掴まれて引きずられるようにしながら、ザカリアスはまだエリシアの名前を呼び続けていた。それを聞かせないようにと、ロジェリオがエリシアの耳を塞ぐ。
抵抗するように身体をよじり、ザカリアスは唾を飛ばしてエリシアに呼びかけ続ける。一切反応してはならないと無表情を貫くエリシアを見て、ザカリアスもようやく現実を受け止めたのだろうか。顔から表情が抜け落ち、憔悴した様子になる。