愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
「や、やめて……」
エリシアを愛しているなどと言っているが、こんな一方的な想いなんて受け入れられるはずがない。
うずくまるエリシアを立たせようと、男が腕を引く。激しく振り払ったものの、再び強く掴まれた。
「言うことを聞かないなら、お仕置きをしなくちゃならなくなるよ、エリシア。偽りの婚約だったとはいえ、こいつに身体を許したことは、怒っているんだからね」
冷たく吐き捨てて、男はロジェリオを顎で示す。
「結婚までは清らかな身体でいると思っていたから、それまでに助けてあげるつもりだったのに、こいつはエリシアを辱めた……! それを知った時に、決心したんだよ。好きでもない男に蹂躙されるエリシアを、一刻も早く救い出してあげなきゃって」
男の信じがたい発言に、エリシアは懸命にかぶりを振る。
「違う……っ! 私は、ロジェリオを愛してる……!」
「二度とその名を口にしないで、エリシア。不快だ」
「痛……っ」
必死に叫んだ瞬間、男はエリシアの腕を捻り上げた。あまりの痛みに、一瞬息ができなくなる。小さく呻いたエリシアの顔をのぞき込み、男はにいっと笑った。
「あとでじっくりと抱いてあげる。そいつのことなんて忘れてしまうくらいに」
「嫌、誰か……っ!」
ねっとりとした口調が気持ち悪くて、肌が粟立つ。
なんとか助けを呼ぼうとするものの、捻られたままの腕が痛くて声を張ることができない。このまま男の言いなりにはなりたくないと、エリシアは抵抗の意思を示すように身体を丸めて重心を低くした。立ち上がったら、きっとこのままどこかに連れて行かれてしまう。
強く腕を引く手に必死で抵抗していると、足元でじゃりっと耳障りな音がした。
エリシアを愛しているなどと言っているが、こんな一方的な想いなんて受け入れられるはずがない。
うずくまるエリシアを立たせようと、男が腕を引く。激しく振り払ったものの、再び強く掴まれた。
「言うことを聞かないなら、お仕置きをしなくちゃならなくなるよ、エリシア。偽りの婚約だったとはいえ、こいつに身体を許したことは、怒っているんだからね」
冷たく吐き捨てて、男はロジェリオを顎で示す。
「結婚までは清らかな身体でいると思っていたから、それまでに助けてあげるつもりだったのに、こいつはエリシアを辱めた……! それを知った時に、決心したんだよ。好きでもない男に蹂躙されるエリシアを、一刻も早く救い出してあげなきゃって」
男の信じがたい発言に、エリシアは懸命にかぶりを振る。
「違う……っ! 私は、ロジェリオを愛してる……!」
「二度とその名を口にしないで、エリシア。不快だ」
「痛……っ」
必死に叫んだ瞬間、男はエリシアの腕を捻り上げた。あまりの痛みに、一瞬息ができなくなる。小さく呻いたエリシアの顔をのぞき込み、男はにいっと笑った。
「あとでじっくりと抱いてあげる。そいつのことなんて忘れてしまうくらいに」
「嫌、誰か……っ!」
ねっとりとした口調が気持ち悪くて、肌が粟立つ。
なんとか助けを呼ぼうとするものの、捻られたままの腕が痛くて声を張ることができない。このまま男の言いなりにはなりたくないと、エリシアは抵抗の意思を示すように身体を丸めて重心を低くした。立ち上がったら、きっとこのままどこかに連れて行かれてしまう。
強く腕を引く手に必死で抵抗していると、足元でじゃりっと耳障りな音がした。