愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
――だけど、絶対に顔を合わせてはだめ。
身を切られるような思いで、エリシアはロジェリオから視線を逸らす。彼が令嬢たちに囲まれているうちに、会場を出なければ。体調を崩したと言えば、さすがに父親だって文句は言わないだろう。
なるべく遠回りをして会場の出口を目指していたエリシアだったが、今夜は盛況で参加者が多い。まっすぐに進むこともできないほどの人だかりで、エリシアは人を避けて蛇行しながら出口へと急ぐ。
その時、背後からどんっと誰かにぶつかられてしまった。突然の衝撃に、エリシアはよろめく。
「きゃ……」
「おっと……。大丈夫ですか?」
ぐらりと傾いだ身体を、目の前の男性が抱き止めてくれる。微かに鼻を掠めた爽やかな香りと、低く艶めいた声に、エリシアの胸が痛いほどの音を立てた。
「……っ」
まるで抱きしめるようにエリシアを受け止めてくれたのは、絶対に出会ってはならないはずのロジェリオだった。
身を切られるような思いで、エリシアはロジェリオから視線を逸らす。彼が令嬢たちに囲まれているうちに、会場を出なければ。体調を崩したと言えば、さすがに父親だって文句は言わないだろう。
なるべく遠回りをして会場の出口を目指していたエリシアだったが、今夜は盛況で参加者が多い。まっすぐに進むこともできないほどの人だかりで、エリシアは人を避けて蛇行しながら出口へと急ぐ。
その時、背後からどんっと誰かにぶつかられてしまった。突然の衝撃に、エリシアはよろめく。
「きゃ……」
「おっと……。大丈夫ですか?」
ぐらりと傾いだ身体を、目の前の男性が抱き止めてくれる。微かに鼻を掠めた爽やかな香りと、低く艶めいた声に、エリシアの胸が痛いほどの音を立てた。
「……っ」
まるで抱きしめるようにエリシアを受け止めてくれたのは、絶対に出会ってはならないはずのロジェリオだった。