愛するあなたを殺させないため、死に戻った私はこの恋を捨てると決めた
「分からない。でも、ロジェリオとの結婚を阻止しようとしていたのは間違いないから、私が婚約しなければロジェリオは殺されずにすむと考えたわ。死に戻った時点で私はまだロジェリオと出会っていなかったから、夜会を欠席して会わないようにしていたんだけど……。どんなに避けようとしても、出会ってしまうの。前回と違う服、違う行動をしても……だめだった」
目を閉じて、エリシアはため息をつく。再びロジェリオと想いを通じ合わせたことは、確かに幸せだ。それでも、本当にこれでよかったのか、またロジェリオが殺される未来が待っているのではないかという恐怖はずっと頭から離れない。
再び身体が震えるのを感じて、エリシアは自らの身体を抱きしめるように腕を組んだ。
ヴィクトルは、真剣な表情でエリシアに向き直ると、きゅっと唇を引き結んだ。
「きっとおれたちがこうして時を戻ったのは、幸せになるためだ。今度こそ姉さんが幸せになれるなら、おれはなんでもするよ」
その発言を心強く思いながらも、エリシアは滲んだ涙を拭って弟を見上げる。
「ありがとう、ヴィクトル。だけど、またあなたが傷つくことになるのは嫌なの。ロジェリオだけじゃなく、ヴィクトルのことも失いたくないのよ」
「大丈夫だ。警戒すべき相手がザカリアスだと分かったんだから、前みたいなことにはならない。姉さんのことも、もちろんロジェリオさんのことだって、絶対に傷つけさせない」
強い口調でそう言ったヴィクトルだったけれど、現在のところザカリアスを遠ざける方法はない。
目を閉じて、エリシアはため息をつく。再びロジェリオと想いを通じ合わせたことは、確かに幸せだ。それでも、本当にこれでよかったのか、またロジェリオが殺される未来が待っているのではないかという恐怖はずっと頭から離れない。
再び身体が震えるのを感じて、エリシアは自らの身体を抱きしめるように腕を組んだ。
ヴィクトルは、真剣な表情でエリシアに向き直ると、きゅっと唇を引き結んだ。
「きっとおれたちがこうして時を戻ったのは、幸せになるためだ。今度こそ姉さんが幸せになれるなら、おれはなんでもするよ」
その発言を心強く思いながらも、エリシアは滲んだ涙を拭って弟を見上げる。
「ありがとう、ヴィクトル。だけど、またあなたが傷つくことになるのは嫌なの。ロジェリオだけじゃなく、ヴィクトルのことも失いたくないのよ」
「大丈夫だ。警戒すべき相手がザカリアスだと分かったんだから、前みたいなことにはならない。姉さんのことも、もちろんロジェリオさんのことだって、絶対に傷つけさせない」
強い口調でそう言ったヴィクトルだったけれど、現在のところザカリアスを遠ざける方法はない。