確信犯の傘下




ザアアアァ――─……




突然降りだした雨。

さっきまで、これぞ秋晴れだと誇張するみたいに澄んだ空気が天高くそこにあったのに。


見上げれば、

固そうな雲から可愛げな雫たちが儚く舞い降り、わたしの顔面を容赦なく踏んづける。




「うそつき」



それは天気予報じゃなくて、あのひとへ。

昨日まで彼氏だった、1つ年上の、
あのひと。



折りたたみ傘を広げる。

今日から帰宅路は、ひとりぼっち。


パラ パラ パラ、

と頭上の撥水加工されたナイロンから聴こえるのは弾んだ声。


くしゃり くしゃり、

と足元で叫んでいる紅葉たちはきっと、頭上の声の主によって殺される運命なんだよ。


ほら現に、踏んであげても叫ばないの発見。




「あっけないなあ」



高1のとき初めて告白された。

それは今日みたいな、秋の終わり頃だった。






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