確信犯の傘下




『実は、初めて会ったときからずっと……
 ……好き、でして、』


先輩のくせに敬語なんだなあ、と、空っぽの脳みそはそんな呑気なことを思った。



『僕と、付き合ってくれませんかっ』



そうして差し出された手は少し震えていて、なんだか握ってあげないとこのまま冷えて凍って壊死してしまいそうな気がして、

温めなきゃと思って、

包み込みように手を握った。


でも、握り締めた手は、別にわたしがそうしなくたって、ちゃんと温かかった。



ふと、足を止める。



疑問が生じた。


どうしてわたしなんだろう。



コウ先輩はかっこよくて、背が高くて、明るくて気さくで人当たり良くて、太陽みたいに眩しいひとだった。


同じ委員会。
月に2回ほどの集まり。

わたしとの接点はたぶんそれだけ。

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