嫌われない方法を覚えた少女(上)
最終章


春の風は少しだけ冷たかった。

でも。

去年より優しく感じた。



Kくんとの未来はまだわからない。

この先ずっと一緒かもしれない。

違う道を歩くかもしれない。



それは誰にもわからない。



だけど、

ひとつだけ確かなことがある。



私は少し変わった。



昔の私は、

嫌われない方法ばかり探していた。



今の私は、

嫌われるかもしれなくても、

本音を伝えようとしている。



昔の私は、

愛される価値を疑っていた。



今の私は、

少しずつ信じ始めている。



恋は、

誰かと結ばれるためだけにあるわけじゃない。



時々、

自分自身を見つけるためにある。



そして私は、

ようやくその意味を知り始めていた。
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