26歳の春、私は私を好きになれた
最終章

26歳の春


春は不思議だ。



終わりと始まりが一緒に来る。



失ったものを思い出す。



そして。



手に入れたものにも気づく。



私は昔より完璧になったわけじゃない。



今でも不安になる。



失敗もする。



泣く日もある。



だけど。



自分を嫌いじゃなくなった。



それが一番大きかった。



26歳の春。



私はようやく、

自分の味方になれた。



そして気づいた。



あの頃ずっと欲しかったものは、

誰かからの「好き」じゃなかった。



本当に欲しかったのは、

自分自身からの

「これでいいよ」

だったんだ。



窓の外では桜が揺れていた。



私は少し笑って、

新しい春へ歩き出した。
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