君がいた夏の終わりに
第一章

終わりの始まり


別れというものは、

ある日突然やってくると思っていた。



大きな喧嘩とか。

裏切りとか。

嫌いになるとか。



そういうものが積み重なって、

終わるんだと思っていた。



でも実際は違った。



終わりはもっと静かだった。



何も壊れていないのに、

少しずつ噛み合わなくなっていく。



好きな気持ちはある。



会えば楽しい。



声を聞けば安心する。



それなのに。



どこか苦しかった。
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