君がいた夏の終わりに
最終章

夏の終わり


数年後。



Mちゃんは海を見ていた。



あの夏を思い出していた。



Kくんとの恋。



一緒に笑った日。



不安だった夜。



幸せだった時間。



そして最後の夏。



全部思い出だった。



今ならわかる。



あの別れは失敗じゃなかった。



誰かを本気で愛した証だった。



好きだった。



本当に好きだった。



だからこそ、

手放すしかなかった。



人生には、

好きだけでは越えられないものがある。



でも。



好きだったことは、

消えない。



きっと一生。



Mちゃんは空を見上げた。



夏の終わりの風が吹いていた。



少しだけ切なくて。



少しだけ優しかった。



そして彼女は前を向く。



Kくんがいない未来へ。



でも。



Kくんと過ごした時間を抱きしめながら。
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