アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
 思いを伝えあった日から、ディートリッヒ様は自身の気持ちを伝えてくれるようになった。
 何でもマリー様とラティリアーナ様からのアドバイスらしいのだが、恥ずかしげもなくストレートに思いを伝えられる身にもなってほしい。心臓がいくつあっても足りないわ。今だって、もう少しで会場に入るところなのに、心臓は跳ね上がってしまっている。これでは緊張どころではない。けれどそのおかげで私は恥ずかしがることはあっても、彼とすれ違うことはなくなった。

「行こう」
「はい」

 差し出された手に自分の手を乗せて、前を向いた。
 無表情なディートリッヒ様と鈍感な私は今日をもって夫婦となる。

 沢山の人達に祝福されながら、幸せを噛みしめながらバージンロードを歩き、天使様の前で一生の愛を誓う。

 そんな私達を、愛のキューピット様は優しい笑みで見守ってくれていた。

 -完-
< 241 / 241 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:6

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される

総文字数/161,577

ファンタジー341ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
恋愛結婚をした家族のように、私も将来は好きな人と結婚するのだと思っていた。けれど天災続きで膨れ上がった借金のカタとして、カリバーン公爵家へ引き取られることとなったーーのだが、なぜかカリバーン家に嫁いできたと勘違いされている。とはいえ、借金返済のためなら使用人としてでも、妻としてでもカリバーン家に尽くす覚悟である。 「それで私はどなたと結婚すればいいのでしょう?」 「…………私だ。私と結婚してほしい」 「本気ですか?」 「初めて会った時から君を忘れられなかった」 「……ラウス様とお会いしたのは一昨日が初めてですよね?」 ご令嬢達の間で人気のラウス様は、私と誰か他の令嬢とを勘違いしているらしい。だが当家はカリバーン家に借金があり、人違いだとしても申し出を断るわけにはいかない。その『誰か』が判明するまでしっかりと勤めを果たさせて頂きます! ※ノベマで掲載中の『愛より金』とは内容が若干異なります。
表紙を見る 表紙を閉じる
【愛する夫に幸せになってほしい妻と、読者とお菓子が大好きなモモンガと、妻が好きすぎる夫の話】

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop