アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
じゃあ私いらなくないか? というのが咄嗟に浮かんだ私の反応である。
だが雇ったからには、代わりのメイドを探していたからには何かしらの理由があるのだろう。……それが何かは私には全く予想も付かないわけだけど。
とにかく雇ってもらったからには、今月末にお給料をもらうからには働かないという選択肢はない。
「では私のお仕事を教えていただいてもよろしいですか?」
「はい。アイヴィーさんにしていただきたいのは、主にディートリッヒ様の見送りとお迎え、それに花瓶に挿す花を選んでいただくことですかね」
「それだけ、ですか?」
それはいったいどこの貴族の奥方様の話だろうか?
いや、お花選びは大事な仕事の一つだけど。でもそれ専門にするメイドなど国で一番数多くのメイドを抱えている城にすらいない。そしておそらく国中を探してもそんな役割のメイドなどいやしないだろう。いるとすればその人は庭師の仕事も兼ねているはずで、専業ではないはずだ。
これはむしろそれ以外、お前に任せられることはないと暗に私の力量を試されているのではなかろうかと思ってしまう。だがどうやらそうではないらしい。
だが雇ったからには、代わりのメイドを探していたからには何かしらの理由があるのだろう。……それが何かは私には全く予想も付かないわけだけど。
とにかく雇ってもらったからには、今月末にお給料をもらうからには働かないという選択肢はない。
「では私のお仕事を教えていただいてもよろしいですか?」
「はい。アイヴィーさんにしていただきたいのは、主にディートリッヒ様の見送りとお迎え、それに花瓶に挿す花を選んでいただくことですかね」
「それだけ、ですか?」
それはいったいどこの貴族の奥方様の話だろうか?
いや、お花選びは大事な仕事の一つだけど。でもそれ専門にするメイドなど国で一番数多くのメイドを抱えている城にすらいない。そしておそらく国中を探してもそんな役割のメイドなどいやしないだろう。いるとすればその人は庭師の仕事も兼ねているはずで、専業ではないはずだ。
これはむしろそれ以外、お前に任せられることはないと暗に私の力量を試されているのではなかろうかと思ってしまう。だがどうやらそうではないらしい。