アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
それはあまりに無駄なことだろう。
私はアッシュ家のメイドとなったのだ。
ならばメイドとして努めることこそ、私のすべきことだ。
ああ、これでやっと前へと進める。
全て理解して、私はディートリッヒ様とは違う道を歩むことを決意した。
今度は胸につっかえを感じることはない。
窓の外はいつの間にか白んでいる。
用意を整え、城へ着いたらまずは二人に謝ろう。
シンドラー王子と、今の雇用主であるディートリッヒ様に。
こうして私は産まれて初めての恋心とお別れした。
17.
翌朝、マリー様と共に食事をとり、彼女の支度を手伝う。そしていよいよ城へと足を運んだ。
マリー様に昨晩のような怯えはなかった。
それどころか私の顔色を確認してはニコリと微笑んで、これからどんなことが起こるのかと心待ちにしているような気さえする。
きっとディートリッヒ様の想いを知った私が新たな一歩を踏み出すことを期待しているのだろう。
マリー様には申し訳ないが、私はその期待されし一歩を踏み出すつもりはない。
私が向かうのはメイド道である。
私はアッシュ家のメイドとなったのだ。
ならばメイドとして努めることこそ、私のすべきことだ。
ああ、これでやっと前へと進める。
全て理解して、私はディートリッヒ様とは違う道を歩むことを決意した。
今度は胸につっかえを感じることはない。
窓の外はいつの間にか白んでいる。
用意を整え、城へ着いたらまずは二人に謝ろう。
シンドラー王子と、今の雇用主であるディートリッヒ様に。
こうして私は産まれて初めての恋心とお別れした。
17.
翌朝、マリー様と共に食事をとり、彼女の支度を手伝う。そしていよいよ城へと足を運んだ。
マリー様に昨晩のような怯えはなかった。
それどころか私の顔色を確認してはニコリと微笑んで、これからどんなことが起こるのかと心待ちにしているような気さえする。
きっとディートリッヒ様の想いを知った私が新たな一歩を踏み出すことを期待しているのだろう。
マリー様には申し訳ないが、私はその期待されし一歩を踏み出すつもりはない。
私が向かうのはメイド道である。