アイヴィーの花冠 ~シスコンと恋愛を拗らせた私はこの度、好きな人の屋敷でメイドとして働くことになりました~
「なぜディートリッヒ様がアイヴィーをメイドにしたのか。私、てっきり知らないうちに交際していて、結婚するものだとばかり……。だから久しぶりに会ったアイヴィーがアッシュ家のメイドをしていたのに驚いたの」
それは私にも分からないこと。
私はシンドラー王子に結婚しないのか? と聞かれ、今の職場を手にした。そしてそれをディートリッヒ様も承知の上だろう。
新たな職場は優しい人ばかりで仕事も少ない。非常に過ごしやすい職場だ。……片思いの相手さえいなければ。
もしかしてディートリッヒ様の中で、私への思いは消滅しているのではなかろうか。
だって今の話を聞いていたら、私の行動はあまりにもヒドすぎる。
長い間思ってくれていたとしても、伝わる見込みがなければ諦めるのも時間の問題だろう。
つい数刻前の私のように――。
ずっと芽が出なければ花が開くことはない。
なんだ。もう、終わっていたのか。
ずっと見えていなかったことを知り、そして改めて自分の思いと向き直る。
これ以上、不毛な思いを続けるつもりか。
終わっていた感情を掘り起こすつもりか。
それは私にも分からないこと。
私はシンドラー王子に結婚しないのか? と聞かれ、今の職場を手にした。そしてそれをディートリッヒ様も承知の上だろう。
新たな職場は優しい人ばかりで仕事も少ない。非常に過ごしやすい職場だ。……片思いの相手さえいなければ。
もしかしてディートリッヒ様の中で、私への思いは消滅しているのではなかろうか。
だって今の話を聞いていたら、私の行動はあまりにもヒドすぎる。
長い間思ってくれていたとしても、伝わる見込みがなければ諦めるのも時間の問題だろう。
つい数刻前の私のように――。
ずっと芽が出なければ花が開くことはない。
なんだ。もう、終わっていたのか。
ずっと見えていなかったことを知り、そして改めて自分の思いと向き直る。
これ以上、不毛な思いを続けるつもりか。
終わっていた感情を掘り起こすつもりか。