政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました
「ネズミと繋がっているのが、六条の関係者の可能性が浮上してます。情報をメールで送った痕跡があり、そのドメインに六条のものが使われていたそうです」
「……あっちにネズミの雇い主がいると?」
「それはわかりませんが、関わっている可能性はあるかと……。もし六条の目論見だとしたら、副社長とすみれさんの結婚もそれが目的だった可能性も出てきますね。すみれさんも関わっているかもしれ――」
慧が眉根を寄せて睨むと、彼がそこで言葉を呑み込んだ。
「失礼しました」
「……いや、いい。だが、すみれが関わってるとは思えない。彼女は……俺の妻はそんなことをするような人間じゃない」
昨日のすみれと美弥の会話を思えば、本当に潔白だとは言えないのかもしれない。普段の慧なら、そう考えていただろう。
けれど、今はそんな風には思えない。少なくとも、すみれはいつも慧に歩み寄ろうとしていた気がするから……。
誠二は納得していない様子だったが、余計なことを口にするつもりもないようだ。
「最優先で関係者を炙り出してくれ。そのためなら、他の業務は後回しでもいい」
「承知しました。現段階でわかっている情報は至急メールでお送りします」
問題は山積みだ。一歩間違えれば、大きな不利益を被るリスクもある。
今はすみれのことだけを考えていたいが、そうもいかない。程なくして送られてきたメールを確認し、誠二を呼んで今後の対策を話し合った。
「……あっちにネズミの雇い主がいると?」
「それはわかりませんが、関わっている可能性はあるかと……。もし六条の目論見だとしたら、副社長とすみれさんの結婚もそれが目的だった可能性も出てきますね。すみれさんも関わっているかもしれ――」
慧が眉根を寄せて睨むと、彼がそこで言葉を呑み込んだ。
「失礼しました」
「……いや、いい。だが、すみれが関わってるとは思えない。彼女は……俺の妻はそんなことをするような人間じゃない」
昨日のすみれと美弥の会話を思えば、本当に潔白だとは言えないのかもしれない。普段の慧なら、そう考えていただろう。
けれど、今はそんな風には思えない。少なくとも、すみれはいつも慧に歩み寄ろうとしていた気がするから……。
誠二は納得していない様子だったが、余計なことを口にするつもりもないようだ。
「最優先で関係者を炙り出してくれ。そのためなら、他の業務は後回しでもいい」
「承知しました。現段階でわかっている情報は至急メールでお送りします」
問題は山積みだ。一歩間違えれば、大きな不利益を被るリスクもある。
今はすみれのことだけを考えていたいが、そうもいかない。程なくして送られてきたメールを確認し、誠二を呼んで今後の対策を話し合った。