政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました
店に着くと、真輔が適当に注文した。すみれは彼に任せ、ドリンクだけ選ぶ。
「披露宴以来だよね」
「そうだね。その節は参列してくれてありがとう」
「いえいえ。改めておめでとう。って言っても、すみれちゃんは家のために結婚したんだから微妙だろうけど」
きっと、それが世間の感覚なのだろう。
すみれが、慧に恋心を抱いているなんて……。それゆえにこんな言葉に胸が苦しくなるなんて、誰も思いもしないに違いない。
「それで、結婚生活はどう?」
「えっと……」
最初のドリンクで乾杯して程なく、真輔が微妙なところを突いてくる。
すみれは、どう答えるのが正解なのか導き出せない。順調と言えば嘘になるし、かと言って上手くいっていないと答えるわけにはいかない。
そもそも、最近の慧との仲は、『上手くいっていない』という感じでもなかった。
「普通……かな。って、世間一般の普通がどんな感じかわからないけど」
無難な言葉で返し、曖昧に笑う。ジャスミンティーが喉に引っかかるようだった。
「ごめん、答えにくい質問だったね。すみれちゃんは、見合いをした俺に『上手くいってる』なんて言うような無神経な子じゃないし、仮に上手くいってなくても人に言えるはずがない。政略結婚だったんだし、色々絡んでるもんね」
胸の奥がズキッと痛む。嫌というほどわかっていることなのに、他人から言われると改めて現実を突きつけられるようだった。
「披露宴以来だよね」
「そうだね。その節は参列してくれてありがとう」
「いえいえ。改めておめでとう。って言っても、すみれちゃんは家のために結婚したんだから微妙だろうけど」
きっと、それが世間の感覚なのだろう。
すみれが、慧に恋心を抱いているなんて……。それゆえにこんな言葉に胸が苦しくなるなんて、誰も思いもしないに違いない。
「それで、結婚生活はどう?」
「えっと……」
最初のドリンクで乾杯して程なく、真輔が微妙なところを突いてくる。
すみれは、どう答えるのが正解なのか導き出せない。順調と言えば嘘になるし、かと言って上手くいっていないと答えるわけにはいかない。
そもそも、最近の慧との仲は、『上手くいっていない』という感じでもなかった。
「普通……かな。って、世間一般の普通がどんな感じかわからないけど」
無難な言葉で返し、曖昧に笑う。ジャスミンティーが喉に引っかかるようだった。
「ごめん、答えにくい質問だったね。すみれちゃんは、見合いをした俺に『上手くいってる』なんて言うような無神経な子じゃないし、仮に上手くいってなくても人に言えるはずがない。政略結婚だったんだし、色々絡んでるもんね」
胸の奥がズキッと痛む。嫌というほどわかっていることなのに、他人から言われると改めて現実を突きつけられるようだった。