政略結婚ですが、クールな旦那様の溺愛が始まりました
「舌で……シて、ほしいです……」


慧がククッと喉の奥で笑い、すみれの膝裏を持ち上げる。すみれが咄嗟に後ろに手をつくと、彼はもう足の間に顔を寄せていた。


慧が舌を伸ばす様子が見え、羞恥と期待で呼吸が荒くなる。次の瞬間、そこを一気に舐め上げられた。


「ああぁっ……」


今日一番の快楽が、勢いよく走り抜ける。彼は、間髪容れずに責めてきた。


お風呂に入っていないのに……とか、汚いのに……とか。白んでいく思考で考えていたことも、甘切ない感覚に凌駕されていく。


あっという間に、絶頂が見えてきた。押し寄せる法悦が体内に限界まで溜まり、今にも弾けてしまいそうになって……。


「あぁぁぁっ……!」


すみれは喉を大きく仰け反らせ、全身を大きく震わせた。
ところが、慧はなおも脆弱な一点を弄り続けてきた。


「あっ、もう……やだぁ……」


すみれがイヤイヤをするように全力でかぶりを振っても、止めてはくれない。


「慧さっ……! やあぁぁっ」


連続で達したすみれは、苦しいほどの快感に両脚をばたつかせて……。全身がビクビクッと戦慄き、しばらくして弛緩した。


顔を上げた彼が、自身の唇についていた雫をペロッと舐める。吐かれた息が妙に色っぽくて、すみれはドキドキしてしまった。


慧が熱のこもった目ですみれを見下ろしながら、ネクタイを緩めて抜く。スーツのジャケットやワイシャツも脱ぎ、余裕なさげにベルトも外した。


すみれは思わず視線を逸らしたが、衣擦れの音は聞こえてくる。程なくして、視界の端に映っていた床にスラックスが落とされた。


慧が息を吐き、すみれがおずおずと顔を戻す。すると、全裸の彼がにっこりと笑った。

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