愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
ならば玄関ホールなどではなく他の場所でと場所を変えようと思ったのか、腰を支えながら無言でラウス様が誘導するのは、なぜか先ほどまで私とアンジェリカがダンスをしていた部屋とは真逆の方向だった。
そちらには私やラウス様の部屋へと向かうための階段がある。
この屋敷に来て間もない私が知らないだけで、きっとこの屋敷にはダンスを踊れるような広い部屋がいくつもあるのだろう。
そう思い、ラウス様に身を委ねていると静寂を貫いていたハーヴェイさんがごほんと大きく咳払いをした。
「ラウス様、お食事のご用意はすでに出来ております」
「邪魔するのか?」
「モリア様にご無理をさせるつもりですか?」
「……わかった」
どうやらダンスレッスンはお預けのようだ。
やる気がある時にやりたいものだが、せっかく用意してもらったご飯を冷めた状態にしてしまうのはもったいない。私たちは並んでいつものように二人きりの夕食を迎えるのであった。
夕食も食べ終わり、いよいよダンスレッスンを、と思っていると勢いよくドアが開かれた。
「ラウス、ちょっといいかしら?」
そちらには私やラウス様の部屋へと向かうための階段がある。
この屋敷に来て間もない私が知らないだけで、きっとこの屋敷にはダンスを踊れるような広い部屋がいくつもあるのだろう。
そう思い、ラウス様に身を委ねていると静寂を貫いていたハーヴェイさんがごほんと大きく咳払いをした。
「ラウス様、お食事のご用意はすでに出来ております」
「邪魔するのか?」
「モリア様にご無理をさせるつもりですか?」
「……わかった」
どうやらダンスレッスンはお預けのようだ。
やる気がある時にやりたいものだが、せっかく用意してもらったご飯を冷めた状態にしてしまうのはもったいない。私たちは並んでいつものように二人きりの夕食を迎えるのであった。
夕食も食べ終わり、いよいよダンスレッスンを、と思っていると勢いよくドアが開かれた。
「ラウス、ちょっといいかしら?」