愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
心配に思いながらも遠ざかっていく小さな背中を目で追った。そしてその背中の主は私の想像よりもずっと丈夫な身体を持っているらしく、すぐに私の家族を呼んで来てくれた。
こんな状況でも自分のペースを乱すことなく、ゆっくりと登場するお母様とラウス様に少し怯えたような姿勢をとるお父様。
そして今日は不在らしいお兄様の代わりに堂々と登場してラウス様の値踏みを始めるのは、すでに嫁いで家を出た三女のカロンお姉様だ。
「モリア、ラウスさん、いらっしゃい」
まず初めにお母様が歓迎していることを表すように両手を広げる。そして次に怯えた様子のお父様が勇気を出して、口を開いた。
「カリバーンさん、娘から話は聞いています。あの、その……」
すると続きの言葉を口先で留まらせるお父様をカロンお姉様は強引に端によせると、腕を組みながらラウス様の真正面に仁王立ちをした。
「モリアを愛しているって本当かしら?」
いきなり踏み込んだ質問を投げつけるお姉様をお父様は「ちょっとカロン、落ち着いて」と小声で諌めているが、それは聞き入れられることはない。
こんな状況でも自分のペースを乱すことなく、ゆっくりと登場するお母様とラウス様に少し怯えたような姿勢をとるお父様。
そして今日は不在らしいお兄様の代わりに堂々と登場してラウス様の値踏みを始めるのは、すでに嫁いで家を出た三女のカロンお姉様だ。
「モリア、ラウスさん、いらっしゃい」
まず初めにお母様が歓迎していることを表すように両手を広げる。そして次に怯えた様子のお父様が勇気を出して、口を開いた。
「カリバーンさん、娘から話は聞いています。あの、その……」
すると続きの言葉を口先で留まらせるお父様をカロンお姉様は強引に端によせると、腕を組みながらラウス様の真正面に仁王立ちをした。
「モリアを愛しているって本当かしら?」
いきなり踏み込んだ質問を投げつけるお姉様をお父様は「ちょっとカロン、落ち着いて」と小声で諌めているが、それは聞き入れられることはない。