愛より金を選んだ男爵令嬢は人違いで溺愛される
むしろ「お父様、邪魔」と強い力で突き飛ばされて、今やすっかりお母様の隣でいじけてしまっている。
「それでどうなのかしら?」
「もちろん私は彼女を愛しています」
「生涯大事にすると誓えるのかしら?」
「はい」
その二つの質問を投げかけ終えたお姉様はそれからジッとラウス様の目を見つめた。それにラウス様も負けじと見つめ返す。
蚊帳の外となった私はそれを眺めていることしか出来ずにいると、やがてお姉様は「はぁ……」と観念したように息を漏らした。
「……いいわ。合格よ、合格。モリアを嫁にあげるつもりなんてなかったけど、あなたになら譲ってあげてもいいわ」
「何でカロンはそう、いつも上からなんだ……」
お父様はお母様の背に隠れながらそう呟くと、耳の良さには定評のあるお姉様はズンズンと距離を詰めた。
「私達の大事な、大事なモリアを嫁にあげるのよ? これくらいしなきゃ遠方のお姉様やお兄様に顔向けできないわよ!」
「そう、なのかなぁ……」
「そうよ!!」
首をかしげるお父様にそう断定すると、身体をグルリと回転させて今度は私達の方へとやって来た。
「それでどうなのかしら?」
「もちろん私は彼女を愛しています」
「生涯大事にすると誓えるのかしら?」
「はい」
その二つの質問を投げかけ終えたお姉様はそれからジッとラウス様の目を見つめた。それにラウス様も負けじと見つめ返す。
蚊帳の外となった私はそれを眺めていることしか出来ずにいると、やがてお姉様は「はぁ……」と観念したように息を漏らした。
「……いいわ。合格よ、合格。モリアを嫁にあげるつもりなんてなかったけど、あなたになら譲ってあげてもいいわ」
「何でカロンはそう、いつも上からなんだ……」
お父様はお母様の背に隠れながらそう呟くと、耳の良さには定評のあるお姉様はズンズンと距離を詰めた。
「私達の大事な、大事なモリアを嫁にあげるのよ? これくらいしなきゃ遠方のお姉様やお兄様に顔向けできないわよ!」
「そう、なのかなぁ……」
「そうよ!!」
首をかしげるお父様にそう断定すると、身体をグルリと回転させて今度は私達の方へとやって来た。