おにぎり☆プリンセス
私はプリンセス♡
自分の人生が1本の映画になったらいいのに。
きっと私の人生が映画になったら、とびきりキラキラしてて画面中ピンクでリボンで飾れる。
頭の中で自己紹介をする、まずは自分のカワイイところ、そしてモテポイント、そして私の将来の夢はプリンセス♡♡
私には悪いところなんてないから全部良いトコ紹介なの。
「ハーイ☆私は姫ちゃん。どこにでもいるフツーな中学2年生の可愛いおんなのこ♡」
「……で、隣にいるのはちょっとヘンな男の子。あ、あとちょっとデブ。」
数学の先生が振り返る、うわー!首を傾げてめんどくさいことを言い出したわ。
「おい青木、急にどうしたんだ?かわいいって……」
周りがクスクス笑ってる、うざい。
なんなの?別に自己紹介して何が悪いの?主役は私ぢゃん♡♡
「別に、なんでもありませーん☆」
「そうか、なら良いんだが。」
あーあ、大人ってめんどくさい。私が世界の主役なんだからナレーターはついて当然でしょ、なのに察しが悪いなあ。
すると、急に隣のおにぎりBOYが急に口説いてきた!?
「俺は、姫ちゃん可愛いと思うよ!」
ただのドイツ産おにぎりが何を言ってるかわからない。普通に怖い!キモイ!
でもそんなキーモーイ!なんて言葉返すのはプリンセスとしてあるまじき行為…!
「えー、ウケる」
おにぎりはぽっかーんとする、何が面白いのかわからないと言った様子だった。
なんで急に褒めるの!?このおにぎりボーーイ!
「……ウケる?」
「そう、ウケるの。面白いから。」
「……そっか」
なんだこいつ、面白い反応のひとつも出来ないの?!
おにぎりこと、岩本・龍・ルーカスは不可解な面持ちでまた黒板に目をやったっぽい……。
どうやらドイツのハーフらしい、変な名前。でもちょっと王子様みたい?
キーンコーンカーンコーン!チャイムがなって、みんなは机の上のものを適当にロッカーにぶちこんでる、なんて下品なの?
「ねえ、りゅう。さっきの数学どうだった?」
りゅうは困った顔をしてわざとらしく頭を抱えた。
「俺、割り算できないんだ……、だからさっぱりわかんなくて」
割り算できない!?
……ってうちよりも軽傷じゃん!私は九九覚えてないからほとんどの計算式ができなーい!
「エッ、やばいぢゃーん!!でも大丈夫、私も九九覚えてない♡」
ほっとしたような顔でメガネの傾きを直した。
「そっか、おそろいだね。」
改めて聞くと全然嬉しくない、二人とも成績ヤバいじゃん!!!
あー、うち高校行けんのかな。バカなおにぎりと同じところしか行けなさそう。
でもいいの、プリンセスは頭悪くたって愛嬌だもん!♡
それに、経験豊富で熟したプリンセスなんてチョー下品!何も知らない純粋で清らかなお姫様こそが真のプリンセスよ!
ゲッ、次の時間割……
「はあ……次国語じゃん、授業だる……」
授業なんてプリンセスの妄想をするための時間でしかない、ずっと座ってたせいで太ももがザワザワしてきた!
なんだろう、貧乏ゆすりしたくなるというか、どの体勢も落ち着かないとイウカ!!
はぁ……6時間目がやっと終わった、キーホルダーでいっぱいのリュックを背負って一階にトボトボ降りる。
外に出るとたまたま、奥にあのおにぎりがいた……
「おいデブ!!気持ち悪りぃんだよ!!」
うざい男子の怒鳴り声が聞こえた。
おにぎりが学校のゴミ捨て場に突き飛ばされた、あんな縦にも横にもデカいやつ突き飛ばせる男子がスゴイ?
うわー、やば。アイツめっちゃいじめられてるじゃん。
いじめはNO!でも私には止める勇気はなかった。
止める必要ないもの、王子様はピンチを自分で切り開くのよ。
アイツの身長と体重なんだっけ、この前検診でなんか言ってたんだよね。175cm超えてたよね。
てーいうかゼッテェ体重の方がヤバいぢゃん。絶対80kg超えてるよ!うーん、でも意外に筋肉もありそうだし?
りゅうがゴミ袋の中にもぞもぞーって埋もれていた。
でっかい袋の塊よりりゅうの方が当たり前にデカいのヤバいなー。
ていうかなんでいじめがバレないんだろう、こんなに思いっきり蹴り飛ばしてるのに。うーん、でも多分先生はりゅうのこと嫌いだしな。
……自業自得?
「いてて……」
「……虐められちゃった、ギャハハ」
乾いた笑いだった。変な笑い方、悪魔みたい……
りゅうの大きい瞳から涙がボロボロ溢れてる。
なんだかこのおにぎりデブが可哀想だ、コイツだってちょっと幅がでかいだけで誰にも悪口とか言ってないのに。
しゃーねーな!!という気持ちで近くに駆け寄り、隣にしゃがみ込んだ。
「大丈夫そ?」
りゅうはコクリと頷いて、頬を引き攣って笑った。
濡れた頬を擦って、目を乾かす。
「大丈夫だよ、ありがとう姫ちゃん」
大きな体を持ち上げて、腰がポキっと鳴った。おじいちゃんみたい!
「あっそ、じゃあ私帰るね」
おにぎりは待って!と一瞬追いかけたが、諦めたようだ。
私はおにぎりと一緒に帰る人間じゃないから、別にいいの♡
……でもプリンセスには召使いと護衛が必要。しょうがない、アイツにしてやろう。
「ねえ!おにぎり、一緒に帰ろう!」
おにぎりはキラッキラのでっかい目で勢いよく頷いた。ドスドスとデカい足音を立てて近づいてくる。
「ありがとう!」
めっちゃデカい声だった、うざい。
グレーと青の混じった空が冷たい空気を溶かしている、せっかくなら綺麗な青空とあわーい夕陽が良かったのに青灰色まみれ。
しばらく歩くと足が痺れてきた、いつもは全然疲れないのになんでだろう。
しょうがないのよ、女の子はか弱い生き物なの♡♡
体力が多くて、力持ちで、そんなムキムキは女の子じゃない。
「ねーつかれたー、おんぶして」
「えっ、なんで急に?どうしたの?」
めんどくさ。私がおんぶしてって言ったらおんぶなの。
「つかれたんだってば、おぶってよ。何、プリンセスの一人すら抱っこできないの?」
なんなのこいつ、私の命令が世界の中心よ。臨機応変に対応ができないなんて超鈍臭い。
「わ、わかったよ……」
おにぎりはしゃがみこんで、私はその広い背中の上に飛び乗った。
最初の数歩はよろけたが、3、4、5歩目からちゃんと両足が交互に出てくる。
「おもいよー……」
「はぁ!失礼!全然重くないから!年中ダイエットしてるし!」
何コイツ!?サイテー!
「うう…ごめんなさい」
案外安定してて乗り心地は良かった。このおにぎり、頭は悪いけど意外と役に立つのね。
でもちょっと汗かいてるじゃん!!背中濡れてる、ヤダー!!
なんだかいつもより視線が気になるけど、当たり前よ。プリンセスはいつでも主役だから♡♡
あ、でもこのおにぎりは脇役、顔すら載ってない。
それにしても背中がデカすぎる、背の高い男の子はスマートでかっこいいけど……
うーん、こいつは横にもデカいから問題だ。
私がプロデュースして痩せさせようかな。
堀は深いし肌は白いし別に顔も悪くないはずなんだけど。
めっっちゃオタクなのが問題ね……。
……それにしてもこんなに高い世界見たことなかったなぁ。
いや、正確には2階から見た窓とかあるんだけど、生で見るって意味よ?
きっと私の人生が映画になったら、とびきりキラキラしてて画面中ピンクでリボンで飾れる。
頭の中で自己紹介をする、まずは自分のカワイイところ、そしてモテポイント、そして私の将来の夢はプリンセス♡♡
私には悪いところなんてないから全部良いトコ紹介なの。
「ハーイ☆私は姫ちゃん。どこにでもいるフツーな中学2年生の可愛いおんなのこ♡」
「……で、隣にいるのはちょっとヘンな男の子。あ、あとちょっとデブ。」
数学の先生が振り返る、うわー!首を傾げてめんどくさいことを言い出したわ。
「おい青木、急にどうしたんだ?かわいいって……」
周りがクスクス笑ってる、うざい。
なんなの?別に自己紹介して何が悪いの?主役は私ぢゃん♡♡
「別に、なんでもありませーん☆」
「そうか、なら良いんだが。」
あーあ、大人ってめんどくさい。私が世界の主役なんだからナレーターはついて当然でしょ、なのに察しが悪いなあ。
すると、急に隣のおにぎりBOYが急に口説いてきた!?
「俺は、姫ちゃん可愛いと思うよ!」
ただのドイツ産おにぎりが何を言ってるかわからない。普通に怖い!キモイ!
でもそんなキーモーイ!なんて言葉返すのはプリンセスとしてあるまじき行為…!
「えー、ウケる」
おにぎりはぽっかーんとする、何が面白いのかわからないと言った様子だった。
なんで急に褒めるの!?このおにぎりボーーイ!
「……ウケる?」
「そう、ウケるの。面白いから。」
「……そっか」
なんだこいつ、面白い反応のひとつも出来ないの?!
おにぎりこと、岩本・龍・ルーカスは不可解な面持ちでまた黒板に目をやったっぽい……。
どうやらドイツのハーフらしい、変な名前。でもちょっと王子様みたい?
キーンコーンカーンコーン!チャイムがなって、みんなは机の上のものを適当にロッカーにぶちこんでる、なんて下品なの?
「ねえ、りゅう。さっきの数学どうだった?」
りゅうは困った顔をしてわざとらしく頭を抱えた。
「俺、割り算できないんだ……、だからさっぱりわかんなくて」
割り算できない!?
……ってうちよりも軽傷じゃん!私は九九覚えてないからほとんどの計算式ができなーい!
「エッ、やばいぢゃーん!!でも大丈夫、私も九九覚えてない♡」
ほっとしたような顔でメガネの傾きを直した。
「そっか、おそろいだね。」
改めて聞くと全然嬉しくない、二人とも成績ヤバいじゃん!!!
あー、うち高校行けんのかな。バカなおにぎりと同じところしか行けなさそう。
でもいいの、プリンセスは頭悪くたって愛嬌だもん!♡
それに、経験豊富で熟したプリンセスなんてチョー下品!何も知らない純粋で清らかなお姫様こそが真のプリンセスよ!
ゲッ、次の時間割……
「はあ……次国語じゃん、授業だる……」
授業なんてプリンセスの妄想をするための時間でしかない、ずっと座ってたせいで太ももがザワザワしてきた!
なんだろう、貧乏ゆすりしたくなるというか、どの体勢も落ち着かないとイウカ!!
はぁ……6時間目がやっと終わった、キーホルダーでいっぱいのリュックを背負って一階にトボトボ降りる。
外に出るとたまたま、奥にあのおにぎりがいた……
「おいデブ!!気持ち悪りぃんだよ!!」
うざい男子の怒鳴り声が聞こえた。
おにぎりが学校のゴミ捨て場に突き飛ばされた、あんな縦にも横にもデカいやつ突き飛ばせる男子がスゴイ?
うわー、やば。アイツめっちゃいじめられてるじゃん。
いじめはNO!でも私には止める勇気はなかった。
止める必要ないもの、王子様はピンチを自分で切り開くのよ。
アイツの身長と体重なんだっけ、この前検診でなんか言ってたんだよね。175cm超えてたよね。
てーいうかゼッテェ体重の方がヤバいぢゃん。絶対80kg超えてるよ!うーん、でも意外に筋肉もありそうだし?
りゅうがゴミ袋の中にもぞもぞーって埋もれていた。
でっかい袋の塊よりりゅうの方が当たり前にデカいのヤバいなー。
ていうかなんでいじめがバレないんだろう、こんなに思いっきり蹴り飛ばしてるのに。うーん、でも多分先生はりゅうのこと嫌いだしな。
……自業自得?
「いてて……」
「……虐められちゃった、ギャハハ」
乾いた笑いだった。変な笑い方、悪魔みたい……
りゅうの大きい瞳から涙がボロボロ溢れてる。
なんだかこのおにぎりデブが可哀想だ、コイツだってちょっと幅がでかいだけで誰にも悪口とか言ってないのに。
しゃーねーな!!という気持ちで近くに駆け寄り、隣にしゃがみ込んだ。
「大丈夫そ?」
りゅうはコクリと頷いて、頬を引き攣って笑った。
濡れた頬を擦って、目を乾かす。
「大丈夫だよ、ありがとう姫ちゃん」
大きな体を持ち上げて、腰がポキっと鳴った。おじいちゃんみたい!
「あっそ、じゃあ私帰るね」
おにぎりは待って!と一瞬追いかけたが、諦めたようだ。
私はおにぎりと一緒に帰る人間じゃないから、別にいいの♡
……でもプリンセスには召使いと護衛が必要。しょうがない、アイツにしてやろう。
「ねえ!おにぎり、一緒に帰ろう!」
おにぎりはキラッキラのでっかい目で勢いよく頷いた。ドスドスとデカい足音を立てて近づいてくる。
「ありがとう!」
めっちゃデカい声だった、うざい。
グレーと青の混じった空が冷たい空気を溶かしている、せっかくなら綺麗な青空とあわーい夕陽が良かったのに青灰色まみれ。
しばらく歩くと足が痺れてきた、いつもは全然疲れないのになんでだろう。
しょうがないのよ、女の子はか弱い生き物なの♡♡
体力が多くて、力持ちで、そんなムキムキは女の子じゃない。
「ねーつかれたー、おんぶして」
「えっ、なんで急に?どうしたの?」
めんどくさ。私がおんぶしてって言ったらおんぶなの。
「つかれたんだってば、おぶってよ。何、プリンセスの一人すら抱っこできないの?」
なんなのこいつ、私の命令が世界の中心よ。臨機応変に対応ができないなんて超鈍臭い。
「わ、わかったよ……」
おにぎりはしゃがみこんで、私はその広い背中の上に飛び乗った。
最初の数歩はよろけたが、3、4、5歩目からちゃんと両足が交互に出てくる。
「おもいよー……」
「はぁ!失礼!全然重くないから!年中ダイエットしてるし!」
何コイツ!?サイテー!
「うう…ごめんなさい」
案外安定してて乗り心地は良かった。このおにぎり、頭は悪いけど意外と役に立つのね。
でもちょっと汗かいてるじゃん!!背中濡れてる、ヤダー!!
なんだかいつもより視線が気になるけど、当たり前よ。プリンセスはいつでも主役だから♡♡
あ、でもこのおにぎりは脇役、顔すら載ってない。
それにしても背中がデカすぎる、背の高い男の子はスマートでかっこいいけど……
うーん、こいつは横にもデカいから問題だ。
私がプロデュースして痩せさせようかな。
堀は深いし肌は白いし別に顔も悪くないはずなんだけど。
めっっちゃオタクなのが問題ね……。
……それにしてもこんなに高い世界見たことなかったなぁ。
いや、正確には2階から見た窓とかあるんだけど、生で見るって意味よ?
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