おにぎり☆プリンセス
べろん♡
3、4時間目は家庭科の授業だった。
裁縫?なにそれつまんなそう、そんなの召使いがやることじゃない。
プリンセスは作られた服を着るだけでいいのよ。
まあでも、いつものおにぎりと同じ班だから退屈はしなさそうだった。
だってこいつは私の執事と召使いと護衛とピエロ全部が仕事よ!
「いだっ!」
布を切っていたら、勢い余って腕まで切っちゃった。
いったーい!!なんで腕まで刃がいくの??それに傷跡残ったらサイアク!
ぷつぷつと宝石のような赤い血が線のように現れる。痛い。
女友達が心配して二、三人駆け寄ってくる。
「大丈夫姫ちゃん?かわいそー!」
何言ってんのコイツら、いつもは私のことブッサイクとか言うくせに。
どうせ自分を人の心配する優しいおにゃのこ♡に仕立てたいだけなのね!
すると隣にりゅうがやってきた、何するの?と思ったら
ガブ!
急に腕をガブリと血を舐めてきた。
ちゅっ、ちゅ
吸ってきてる。
……私の腕の上に、黒い髪の頭が乗ってる。
うーーん……
どうだ?脳内の審判、この行動はアリですか?
……ギリ無罪!
なにこいつ、まあ別にいいけど。
でもクラスメイトはもうとにかくドン引きしてた。
「ぎゃっ!!気持ち悪、何してんの!?」
「ねえ先生!!岩本が姫の腕舐めた!!」
先生が慌てて駆け寄って、私の腕を掴んだ。
「青木さん、大丈夫!?ああ、間違えて切っちゃったのね」
先生は腕を舐めた、という意味がわからなくて戸惑っていた。わかる、人の腕舐めるとか意味わかんないよね。
りゅうは口から血の混じった唾液を垂らしている。
改めて私が説明すると先生は顔を真っ赤にした。
「岩本さん!汚いでしょう!人の体にかってに許可なく触るなんて!許可取ってもダメよ!」
この変なおにぎりは何がダメなのかわからない……という顔で悲しそうに廊下で長ーい説教を受けている。
私は先生に腕を何回もゴッシゴシ洗わされて保健室で絆創膏をつけると、廊下からおにぎりが帰ってきた。
「なんで私の腕舐めるの?」
「ごめんね、姫ちゃんのならいいなって……」
「いいな、って、何がだよ」
キモーー!まあでも無罪ダヨ♡♡
こいつは変なやつだって私が一番よく知ってる。
だって入学初日から毎日話しかけられて、なぜか定期的にどこか食べられてるから。
こいつって変な趣味してる。
家庭科室から教室に戻った後、女子二人が真剣な顔つきで私のところにやってきた。
「……岩本やばくない?」
「あいつサイコパスだよね、マジキモイんだけど」
サイコかどうかはわからなかったが、たしかにちょっとキモイ!
でもいじめるレベルか、って聞いたら別にそうでもないはずなんだけどな〜〜
「ほんとやんわりとキモイよね」
だって、アイツは人の腕を舐めたかったから舐めたんじゃん?じゃあ舐めればいいだけだし!なんか頭がちょっとおかしいダケ。
でもこの二人はなんかすごい真剣な顔してる。
「え……姫ちゃん、そんなレベルじゃないよ。だってあのデブ人の血舐めんだよ?サイコだしめちゃくちゃキモイよ!!」
まあでも確かに?でもさあ、サイコではないんじゃね?
「うーん、でも私は別にいいよ」
その二人はありえないと言う顔で廊下に出ていった、なんかあいつら二人ともキモイとか姫ちゃんはナルシストとか言ってたけど別に気にしない、だって私可愛いから☆
事実だよ。
「だって、可愛いから」
放課後、りゅうと適当に公園に集まった。だって家に帰ったらすぐ宿題をやらされるから、その前に出かけちゃう!
お家に帰った後の私がきっとやってくれるはずだから。
あーあ、でもどうせならかわいいお城に集まりたかったのに。
りゅうは木下の芝生の上にごろーんって寝てて、私はその隣に寝っ転がった。
「ねえ姫ちゃん、女の子ってお姫様なんだよね……」
「みんな宝石みたいにキラキラしててお菓子とか果物しか食べなくて、トイレは行かないし人を虐めないし外見で判断しないし」
デブおにぎりドイツは急に気持ち悪いことを言い出した、夢見すぎでしょ!?
たしかに私プリンセス♡だけど牛丼食べるし果物は高いからほとんど食べない、トイレは誰でも行く。
あとおにぎりは私が可愛いから好きなんでしょ。
「普通にトイレするしご飯は男の子みたいなハンバーグ食べたくなるし果物は嫌い」
りゅうは少し戸惑ったが、意外ににっこりと笑ったままだった。
「そっかぁ、でも姫ちゃんは可愛いなぁ」
何コイツー!?人の話全然聞いてない!!
むくりと起き上がって木に背中をあずける、そよ風が頬を撫でて気持ちが良い。
あーあ、いい気分☆
「ねえ姫ちゃん」
りゅうもまた起き上がり、私の隣に座った。ぼーっとした顔で私の頬ばかり見つめている。
何、私の顔が可愛くて見惚れてるの?
あっ、メガネにヒビ入ってる……ってわかった瞬間。
べろり♡
舐められた、頬をべろりと。
おにぎりは舌を出したままマヌケな顔で私の隣で座っている。
はあ?
「……何?」
「……ギャハ」
なんだコイツ、キモい。
……舌と頬が糸を引いている、気持ち悪いからその白い色は切った。
私は無言でいちご柄のハンカチで頬を拭く、うーーん。
まあいいや!
別にこいつは私が可愛すぎるからやってるわけで、しょうがない。
むしろみんなが異常だ、こんな私が毎日学校にいるのに舐めたくならない方がおかしい。
裁縫?なにそれつまんなそう、そんなの召使いがやることじゃない。
プリンセスは作られた服を着るだけでいいのよ。
まあでも、いつものおにぎりと同じ班だから退屈はしなさそうだった。
だってこいつは私の執事と召使いと護衛とピエロ全部が仕事よ!
「いだっ!」
布を切っていたら、勢い余って腕まで切っちゃった。
いったーい!!なんで腕まで刃がいくの??それに傷跡残ったらサイアク!
ぷつぷつと宝石のような赤い血が線のように現れる。痛い。
女友達が心配して二、三人駆け寄ってくる。
「大丈夫姫ちゃん?かわいそー!」
何言ってんのコイツら、いつもは私のことブッサイクとか言うくせに。
どうせ自分を人の心配する優しいおにゃのこ♡に仕立てたいだけなのね!
すると隣にりゅうがやってきた、何するの?と思ったら
ガブ!
急に腕をガブリと血を舐めてきた。
ちゅっ、ちゅ
吸ってきてる。
……私の腕の上に、黒い髪の頭が乗ってる。
うーーん……
どうだ?脳内の審判、この行動はアリですか?
……ギリ無罪!
なにこいつ、まあ別にいいけど。
でもクラスメイトはもうとにかくドン引きしてた。
「ぎゃっ!!気持ち悪、何してんの!?」
「ねえ先生!!岩本が姫の腕舐めた!!」
先生が慌てて駆け寄って、私の腕を掴んだ。
「青木さん、大丈夫!?ああ、間違えて切っちゃったのね」
先生は腕を舐めた、という意味がわからなくて戸惑っていた。わかる、人の腕舐めるとか意味わかんないよね。
りゅうは口から血の混じった唾液を垂らしている。
改めて私が説明すると先生は顔を真っ赤にした。
「岩本さん!汚いでしょう!人の体にかってに許可なく触るなんて!許可取ってもダメよ!」
この変なおにぎりは何がダメなのかわからない……という顔で悲しそうに廊下で長ーい説教を受けている。
私は先生に腕を何回もゴッシゴシ洗わされて保健室で絆創膏をつけると、廊下からおにぎりが帰ってきた。
「なんで私の腕舐めるの?」
「ごめんね、姫ちゃんのならいいなって……」
「いいな、って、何がだよ」
キモーー!まあでも無罪ダヨ♡♡
こいつは変なやつだって私が一番よく知ってる。
だって入学初日から毎日話しかけられて、なぜか定期的にどこか食べられてるから。
こいつって変な趣味してる。
家庭科室から教室に戻った後、女子二人が真剣な顔つきで私のところにやってきた。
「……岩本やばくない?」
「あいつサイコパスだよね、マジキモイんだけど」
サイコかどうかはわからなかったが、たしかにちょっとキモイ!
でもいじめるレベルか、って聞いたら別にそうでもないはずなんだけどな〜〜
「ほんとやんわりとキモイよね」
だって、アイツは人の腕を舐めたかったから舐めたんじゃん?じゃあ舐めればいいだけだし!なんか頭がちょっとおかしいダケ。
でもこの二人はなんかすごい真剣な顔してる。
「え……姫ちゃん、そんなレベルじゃないよ。だってあのデブ人の血舐めんだよ?サイコだしめちゃくちゃキモイよ!!」
まあでも確かに?でもさあ、サイコではないんじゃね?
「うーん、でも私は別にいいよ」
その二人はありえないと言う顔で廊下に出ていった、なんかあいつら二人ともキモイとか姫ちゃんはナルシストとか言ってたけど別に気にしない、だって私可愛いから☆
事実だよ。
「だって、可愛いから」
放課後、りゅうと適当に公園に集まった。だって家に帰ったらすぐ宿題をやらされるから、その前に出かけちゃう!
お家に帰った後の私がきっとやってくれるはずだから。
あーあ、でもどうせならかわいいお城に集まりたかったのに。
りゅうは木下の芝生の上にごろーんって寝てて、私はその隣に寝っ転がった。
「ねえ姫ちゃん、女の子ってお姫様なんだよね……」
「みんな宝石みたいにキラキラしててお菓子とか果物しか食べなくて、トイレは行かないし人を虐めないし外見で判断しないし」
デブおにぎりドイツは急に気持ち悪いことを言い出した、夢見すぎでしょ!?
たしかに私プリンセス♡だけど牛丼食べるし果物は高いからほとんど食べない、トイレは誰でも行く。
あとおにぎりは私が可愛いから好きなんでしょ。
「普通にトイレするしご飯は男の子みたいなハンバーグ食べたくなるし果物は嫌い」
りゅうは少し戸惑ったが、意外ににっこりと笑ったままだった。
「そっかぁ、でも姫ちゃんは可愛いなぁ」
何コイツー!?人の話全然聞いてない!!
むくりと起き上がって木に背中をあずける、そよ風が頬を撫でて気持ちが良い。
あーあ、いい気分☆
「ねえ姫ちゃん」
りゅうもまた起き上がり、私の隣に座った。ぼーっとした顔で私の頬ばかり見つめている。
何、私の顔が可愛くて見惚れてるの?
あっ、メガネにヒビ入ってる……ってわかった瞬間。
べろり♡
舐められた、頬をべろりと。
おにぎりは舌を出したままマヌケな顔で私の隣で座っている。
はあ?
「……何?」
「……ギャハ」
なんだコイツ、キモい。
……舌と頬が糸を引いている、気持ち悪いからその白い色は切った。
私は無言でいちご柄のハンカチで頬を拭く、うーーん。
まあいいや!
別にこいつは私が可愛すぎるからやってるわけで、しょうがない。
むしろみんなが異常だ、こんな私が毎日学校にいるのに舐めたくならない方がおかしい。