おくれなば


「宏弥、」

「橘くん、」


ふたりの声が、表情が、仕草が、感情が、

交互に、頭の中でぐるぐる駆け巡る。



巡って巡って、そうして。

ひとつの花で、止まる。


トクン、と、胸が高鳴った。


ああ、やっぱり、一番心地よくて、楽しくて、愛おしい存在は。




梅と桜、

俺が、好きなのは、





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