恋をしない秘書と恋に落ちた御曹司の甘くて危険な攻防戦
『とてもお似合いです!』
『あ、ありがとうございます』
スタッフが目を輝かせながら声を上げる。その興奮ぶりに嬉しいという気持ちよりも、恥ずかしさのほうが勝ってしまい、思わず頬が熱くなった。
『時任様がお待ちです』
頭の先から足の先まで完璧に整えられ、最後に小さなパーティーバッグを手渡される。
私は深呼吸をひとつしてから、スタッフに案内され、要さんの待つ部屋へと向かった。
『時任様、橋爪様のご準備が整いました』
スタッフの声が部屋に響く。その声に反応して、要さんがゆっくりとこちらへ振り向いた。
「「……」」
視線が重なった瞬間、私たちはお互いの姿を見つめたまま、言葉を失ってしまう。
今日の要さんは、上品な光沢を放つブラックのスーツを身にまとい、ネクタイは私のドレスに合わせたボルドー。きれいにセットされた髪も相まって、普段から十分すぎるほど格好いいのに、今日は凛々しさと気品まで加わり、まるで映画やドラマに出てくる俳優さんのようだった。
「みのり……美しい。見せびらかしたいような、誰にも見せたくないような……そんな複雑な気分だ」
要さんは優しく目を細め、少し照れたように微笑みながらそう呟いた。
「要さん……カッコ良過ぎます……」
それが私の精一杯の言葉だった。
さっきまでパーティーのことでいっぱいだった緊張は、いつの間にか消えている。今はただ、目の前にいる要さんの姿に胸が高鳴り、鼓動だけがどんどん速くなっていくのだった。
『あ、ありがとうございます』
スタッフが目を輝かせながら声を上げる。その興奮ぶりに嬉しいという気持ちよりも、恥ずかしさのほうが勝ってしまい、思わず頬が熱くなった。
『時任様がお待ちです』
頭の先から足の先まで完璧に整えられ、最後に小さなパーティーバッグを手渡される。
私は深呼吸をひとつしてから、スタッフに案内され、要さんの待つ部屋へと向かった。
『時任様、橋爪様のご準備が整いました』
スタッフの声が部屋に響く。その声に反応して、要さんがゆっくりとこちらへ振り向いた。
「「……」」
視線が重なった瞬間、私たちはお互いの姿を見つめたまま、言葉を失ってしまう。
今日の要さんは、上品な光沢を放つブラックのスーツを身にまとい、ネクタイは私のドレスに合わせたボルドー。きれいにセットされた髪も相まって、普段から十分すぎるほど格好いいのに、今日は凛々しさと気品まで加わり、まるで映画やドラマに出てくる俳優さんのようだった。
「みのり……美しい。見せびらかしたいような、誰にも見せたくないような……そんな複雑な気分だ」
要さんは優しく目を細め、少し照れたように微笑みながらそう呟いた。
「要さん……カッコ良過ぎます……」
それが私の精一杯の言葉だった。
さっきまでパーティーのことでいっぱいだった緊張は、いつの間にか消えている。今はただ、目の前にいる要さんの姿に胸が高鳴り、鼓動だけがどんどん速くなっていくのだった。