恋をしない秘書と恋に落ちた御曹司の甘くて危険な攻防戦
『奥様、本日は——あっ、危ない!』
私も挨拶をしようとした、その瞬間だった。隣に立っていたご主人の身体が大きくふらついたのだ。このまま倒れてしまえば、大ケガは避けられない。私はとっさに自分の服装のことも忘れ、ご主人の身体を支えようと飛び出した。
けれど、私一人では成人男性の身体を支え切るには限界がある。せめて私がクッションになれば、大きなケガだけは防げるはず。そう考えるよりも早く、身体が勝手に動いていた。
『ジェームス!』
『みのり!』
私の身体が完全に倒れ込む寸前、要さんがすぐに駆け寄り、助けに入ってくれた。二人でご主人の身体を支えながら、そっと床へ横たえると、要さんはすぐに私へ視線を向ける。
「大丈夫か?」
「私は大丈夫です。それよりもお医者様を!」
「ああ」
先ほどまで華やかな笑い声に包まれていたパーティー会場は、一瞬にして騒然となっていた。
『ジェームス! どうしましょう!』
『奥様、落ち着いてください! 誰か、お水を!』
私は近くにいたウェーターから水の入ったグラスを受け取ると、震える奥様へそっと手渡した。この場で奥様まで取り乱して倒れてしまっては、本当に大変なことになってしまう。
私も挨拶をしようとした、その瞬間だった。隣に立っていたご主人の身体が大きくふらついたのだ。このまま倒れてしまえば、大ケガは避けられない。私はとっさに自分の服装のことも忘れ、ご主人の身体を支えようと飛び出した。
けれど、私一人では成人男性の身体を支え切るには限界がある。せめて私がクッションになれば、大きなケガだけは防げるはず。そう考えるよりも早く、身体が勝手に動いていた。
『ジェームス!』
『みのり!』
私の身体が完全に倒れ込む寸前、要さんがすぐに駆け寄り、助けに入ってくれた。二人でご主人の身体を支えながら、そっと床へ横たえると、要さんはすぐに私へ視線を向ける。
「大丈夫か?」
「私は大丈夫です。それよりもお医者様を!」
「ああ」
先ほどまで華やかな笑い声に包まれていたパーティー会場は、一瞬にして騒然となっていた。
『ジェームス! どうしましょう!』
『奥様、落ち着いてください! 誰か、お水を!』
私は近くにいたウェーターから水の入ったグラスを受け取ると、震える奥様へそっと手渡した。この場で奥様まで取り乱して倒れてしまっては、本当に大変なことになってしまう。