恋をしない秘書と恋に落ちた御曹司の甘くて危険な攻防戦
「おはようございます……」
「おはようございます。お疲れですか?」
「えっ、いえ! すみません」
出勤早々に考えごとをしていて、室長に気を遣わせてしまった。
「本日十一時から、急ですが副社長に来客の予定が入りました。私がエントランスまでお出迎えに行きますので、ドリンクの準備をお願いできますか?」
「は、はい! ほかの予定については、こちらで連絡を入れておきます」
「よろしくお願いします」
急な来客が入ることは珍しくない。けれど、室長自ら出迎えに行くほどなのだから、相当なVIP客なのだろう。
午前中の予定は社内ミーティングが中心だったため、リスケジュールの調整もそれほど難しくはなかった。
それでも、なぜか私は室長の表情が気になっている。
何かを企んでいるような――そんな意味ありげな表情が、一瞬だけ垣間見えた気がしたのだ。
室長の指示をすぐに仰げるよう、私は秘書室で仕事をすることにした。もちろん、周囲から向けられる視線は相変わらず冷たい。
――ガタンッ
パソコンに向かって作業に集中していると、突然イスが大きな音を立てた。
「おはようございます。お疲れですか?」
「えっ、いえ! すみません」
出勤早々に考えごとをしていて、室長に気を遣わせてしまった。
「本日十一時から、急ですが副社長に来客の予定が入りました。私がエントランスまでお出迎えに行きますので、ドリンクの準備をお願いできますか?」
「は、はい! ほかの予定については、こちらで連絡を入れておきます」
「よろしくお願いします」
急な来客が入ることは珍しくない。けれど、室長自ら出迎えに行くほどなのだから、相当なVIP客なのだろう。
午前中の予定は社内ミーティングが中心だったため、リスケジュールの調整もそれほど難しくはなかった。
それでも、なぜか私は室長の表情が気になっている。
何かを企んでいるような――そんな意味ありげな表情が、一瞬だけ垣間見えた気がしたのだ。
室長の指示をすぐに仰げるよう、私は秘書室で仕事をすることにした。もちろん、周囲から向けられる視線は相変わらず冷たい。
――ガタンッ
パソコンに向かって作業に集中していると、突然イスが大きな音を立てた。